大人子供の日々徒然

極めてどうでもいい雑記です。

【書評】「もうミスらない 脱オタクファッションバイブル」への共感とツッコミ including 惜しみない賛辞

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さて、以前の記事にて掲題の書籍に触れましたが、共感とツッコミをそれぞれ書きたくなったので記事を1本でっち上げます。

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共感できる点

「もうミスらない 脱オタクファッションバイブル」(以下:本書)はなかなかの良書です。よく練られた構成ですから、書いてある通りに事を運べば脱オタクファッションを会得できます。そのなかから、まずは共感できる点を挙げていきましょうか。

オタクを辞める必要はない

これはね、本当にそう思います。拍手喝采です。
オタク趣味は続けていれば飯の種になる題材が多いと思うんですよ。かくいう私も小さな頃から絵を描くのが好きで、それが高じてデザイン方面への興味が湧き、短期間ですがウェブデザイナーとして活動していたこともあります。現在もかろうじてHTMLとCSSは理解できるので、ワードプレスのテーマをカスタマイズして企業サイトをこしらえ、報酬を頂く……といった実利に繋がっています。
直接的な実利につながらない分野でも、何かのめり込めるものがあるのはとても素晴らしいことです。趣味は苦しい時の心の支えになってくれますし、何にせよ熱く語れる得意分野を持っている人は素敵ですよ。

大きな話になってしまいますが、趣味に熱くなることは人間が行う活動のなかで最も文化的なもののひとつだと思うんです。他の生物ではあり得ないことですから。オタクと呼ばれるほどその道に精通するなら、なおさらです。
そういうわけで!人間らしく生きるなら!オタクを!やめなくても!いいんです!

過剰にオシャレになる必要はない。「普通」でいい

これも全くその通り。あまりにもファッションにのめり込んで、いわゆる「ファヲタ」になる道もあるでしょうが、経験者である知人曰く「茨の道」とのこと。いきなり全身ギャルソンなどをやらかしてしまったら痛い目を見ること請け合いだそうです。
現実にはあり得ないと前置きした上で例えます。目の前に同じ顔・同じ声・同じ性格の人が二人いたとしましょう。片方はバキバキに着飾っていて、もう片方はごく普通の服装だったとします。どちらの人が話しかけやすいですか?と問われたら、だいたいの人が「普通の格好の人」と答えると思います。
オタク臭を放つファッションと同じくらいに、過剰なオシャレさんもコミュニケーションに対する壁を感じさせるんですよね。相手に警戒心を抱かせることなく円滑なコミュニケーションを図るには、過剰ではいかんのです。普通でいいんです。

外見を変えれば、内面も変わる

これは私自身が実感したことです。脱オタクファッションの肝は「世間一般の人と同じようなファッションにアップデートすることで、彼らと同じスタートラインに立つ」ことだと思うんです。
本書でも触れられていますが、なんだかんだ言って「人は見た目」なんですよ。他人に対する一次情報は視覚から得ることがほとんどでしょうから。きちんとした格好をすれば、周りからの評価が変わります。それは自分に対する自信に変わるんですよね。

キレイ目スタイルが無難

自分で言ってしまうのもアレですが、私もいわゆる「キレイ目スタイル」を心掛けています。人口に膾炙したスタイルであることから、街の雑踏に溶け込むことができるのがその理由なのですが、本書が指摘するように「無難」であることはとても重要です。無難=普通と捉えても問題ないでしょう。
アメリカやイギリスといった国で長い時間をかけて形作られてきたスタイルが元になっていることから、広く認知されていて、手に入れるのも簡単で、かつ着回しも効きやすいです。また、ごく普通のファッションであれば誰に対しても不快感を感じさせず、他者とコミュニケーションを図る際にも警戒されることはないでしょうから、特に目指すような方向性がない限り、キレイ目スタイルを選んでおけば手痛いミスを避けられるでしょう。

服を選ぶ前に髪を切る

そうそう。これも重要なことですが、意外とおろそかにしがちですよね。清潔感を演出するなら、服を買いに行く前にヘアスタイルを整えるほうが手っ取り早いです。
以前ヘアサロンに関する記事を書いていますが、本書で言及されている通り、脱オタクを図るなら多少敷居が高くても勇気を出してきちんとしたヘアサロンに行くことをおすすめします。これも私自身の実体験なのですが、自分に似合う髪型がわからない場合は美容師さんに相談するのが最も無難です。もし1,000円カットに行くのであれば、自分に似合う髪型が見つかって、それを美容師さんにしっかりオーダーできるようになってからにしておきましょう。

うーん……な点

共感できる点は挙げればいくらでも書けてしまうのでキリがありませんが、褒めっ放しも何だかシャクなので、数少ない粗をまるで重箱の隅を突くように探しました。あくまでも独断と偏見に基づいてツッコミを入れさせて頂きます。んじゃ行ってみよう!

そこまでチェックシャツが嫌いなのか……

以前の記事でも書きましたが、「チェックシャツはやめておけ」というのが筆者氏の主張です。チェックシャツ=オタクという固定観念が世の中にあることと、コーディネートが難しいことを鑑みたうえでのチェックシャツdisなんでしょうが、使いようだと思うんですよ。
「ギンガムチェックは使いづらいけど、グラフチェック(格子柄)なら難易度は低い」であるとか、「チェックは難しいけど、ストライプ柄なら比較的まとめやすい」くらいは書いて欲しかったところです。

時計についての説明が雑

失礼ながら、ファッションの脱オタクを図らねばならないレベルであれば、クオーツと機械式の区別もつかない人が多いんじゃないでしょうか。せめて「初めて時計を買うなら機械式はメンテとか面倒だからクオーツにしておけ。手巻き?もってのほかじゃ!」くらいは書いてくれても良かったと思います。

それと、スカーゲンにダニエル・ウェリントンときて、次がいきなりハミルトンにオメガというのもちょっと……中間の価格帯で色々ありますよ。まぁ、オメガはいい時計なので、いきなり買っちゃうのもいいと思いますが。一生ものですからね。
それと、国産の時計が紹介されていませんね。グランドセイコーやシチズンのエコドライブなど、世界に誇れるとても優れた時計がたくさんあります。
海外産がよければ、ユンハンス・マックスビルなんかはいいと思います。価格も手頃ですし、同じデザインでクオーツ・自動巻・手巻と揃っているのもポイント。それと、狙い目なのがモンブランです。実売価格が10万円台のものも、探せばけっこうな数がありますね。

すみません、時計にはちょっとだけこだわりがあるので、熱くなりました。

ファッション誌のセレクトが微妙

紙面の都合があって、全てのファッション雑誌を取り上げることができなかったのでしょうが、「この雑誌は外して欲しくなかったなぁ」というところを以下に挙げておきます。

Men's Fudgeが抜けている

20〜30歳辺りを対象にするファッション雑誌を紹介するなら、Men's Fudgeは外せないのでは。多少のフレンチテイストを取り込みつつ、キレイ目カジュアル〜トラッドスタイルを提案していますので、本書のターゲットに合致するのではないでしょうか。下世話な感じの記事がないので、とても読みやすい雑誌だと思います。

Safariがあるなら、2nd・MEN'S CLUB・UOMO・OCEANSが欲しい

Safariも悪くはないんですけどね、モデルがほぼ欧米の方なのであんまり参考にならないんですよねぇ。2nd・MEN'S CLUB・UOMO・OCEANSあたりも欲しいところです。2ndとOCEANSはカジュアル寄り、MEN'S CLUBとUOMOはトラッド寄りですが、いずれも過剰にならない程度のスタイルを取り上げています。

太めの人にロングコートはアカン

具体的にどのくらいの着丈になるかはっきりと言及されていませんが、体型に関わらず、ロングコートは地雷になりやすいアウターNo.1の有力候補ですよ。特に太めの人にはどうでしょう……モード系でもない限りは避けたほうが無難ではないでしょうか。いくら着丈が長くても、100歩譲って膝丈まででしょうね。

ぽっちゃり体型の人は、アウトドアスタイルやアメカジが鉄板だと思うんです。デザインとシルエットにもよりますが、本書でNG判定されているショート丈のアウター、例えばMA-1ジャケットやダウンベストなどは、そんなに悪くないはずですよ。
もちろん、本書でおすすめのキレイ目スタイルでも、アイテム選びをミスらなければ問題ないでしょう。少しカジュアル寄りのトラッドスタイル、例えばツイードジャケットにリジットデニムを合わせた着こなしなどは、とてもかっこいいんじゃないでしょうか。

脱オタクファッションって、モテる為にするものなの?

収録のマンガに対するツッコミです。
まぁ、本書のように「モテないオタクがファッションを変えることによって一歩踏み出す」といった構成にしたほうがキャッチーなのは確かです。脱オタクを目指すボーイズのなかには「女子にモテたい!」というリビドー全開の人もいるでしょうが、まずはモテることより普通の人と同じスタート位置に立つことを優先するべきだと思うんです。

私は「こんなカッコしてたら、人として認めてもらえないんじゃなかろうか……」という強迫観念めいた思いを抱き、ファッション面での脱オタクを図ったのですが、そこまで自分を追い詰める必要はないにしろ、いきなり高い目標を設定するのではなく、現実に即して一歩ずつ歩みを進めるのが堅実ではないかと思うのです。

それともうひとつ。マンガの主人公が「髪を切って服装を整えればイケメン」設定なのが気に食わぬ。キャッチーな構成にする為に仕方なかったんでしょうが。
そんなに!都合の!いいこと!ばかりの!世の中では!ない!

まとめのようなもの

意地の悪い小姑のようなツッコミをずいぶんとたくさん書き連ねましたが、脱オタクファッションについて体系的にまとめられ、なおかつこれほど完成度の高い書籍は他にはないでしょう。以前の記事にも書いていますが、脱オタクを図った後の人にぜひ読んで欲しい内容です。また、普遍的なファッションを装うことの重要性を気付かせてくれるという意味では、どんな服を着るべきか迷っているごく普通の人にも自信を持っておすすめできます。
私としても、ファッション面での脱オタクを目指していた時期に本書があればどれだけ楽だっただろう……と過去に思いを馳せてしまいます。

これだけの充実した内容を体系的にまとめた労苦は大変なものだったでしょう。筆者の久世氏に惜しみない賛辞を送り、本記事を締めたいと思います。

 

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