大谷翔平のメジャー移籍先はサンディエゴ・パドレスが有力候補?ネット記事を検証してみた
2016/10/30
さて、すっかり「日刊大谷翔平」と化している当ブログです。だって、書いてるうちにどんどん大谷選手の凄さがわかってきましてん。すっかり大谷翔平ファンになっちゃいましたよ。
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尚、本日発表された黒田選手の引退については後日。そろそろかな、とは思っていましたが、やっぱりちょっと凹みますね。
本エントリーでは、再三取り沙汰されている大谷選手のメジャー行きについて新しい記事が出ていたので、私なりの感想を述べたいと思います。
大谷、パドレス行き?
今日も優雅にネットサーフィンUSAと洒落込んでいたところ、こんな記事に出くわしました。
日本ハム・大谷、165キロ3発! メジャー各球団“大谷獲り大作戦”始動:イザ!
真偽の程は定かではなく、具体性に欠けている気がしないでもないですが、きちんと記者の名前が書いてあったので取り上げてみました。簡単にまとめると、
- メジャー球団のスカウトによる大谷争奪戦はすでに始まっている
- ヤンキースのキャッシュマンGMは、「彼(大谷)が希望するなら、先発と先発の間に外野手で起用することも考慮する」と発言している模様
- 大谷が来シーズンにポスティングシステムを利用した場合、年俸26億〜31億の6〜7年契約、更に日ハムに支払う譲渡金の20億円を加えると、総額200億円規模の契約になる
- 200億円を支払える球団は限られてくるが、現在大谷争奪戦のトップにいるのはサンディエゴ・パドレスである(ナ・リーグ某球団スカウト談)
- パドレスと日ハムは業務提携している。コーチの派遣を始めとする交流が行われていることに加え、大谷に関係のある複数の人物がパドレスのスカウト部門や編成部門に関わっていることを材料として、大谷獲得に向けて資金力に依存しない戦略を取っている
こんな感じでしょうか。
真偽の程は定かではありません。もちろんこのような時期(日本シリーズ直前)ですので、日ハム、パドレス双方から公式見解がでているわけでもありません。よって、真偽の程は確かめようがありません。まぁ、ガセネタだとしてもなかなか面白い話ですね。
とは言え、それなりに整合性が取れているような印象を受けました。それに、パドレスの陣容を考えると『この記事、意外と的を得ているんじゃないか?』とも思えるんですよ。
まず、本題に入る前に「サンディエゴ・パドレス」について軽く触れておきますか。
サンディエゴ・パドレスとは?
じゃあ、各自ググってね!……とは行きませんので、サラッと書いておきます。まずはお決まりのwikiを参照!
【関連リンク】
サンディエゴ・パドレス - Wikipedia
サンディエゴ・パドレスは1969年創設のナショナル・リーグに属する球団です。地区優勝5回、リーグ優勝2回、ワールドチャンピオン0回と、決して強豪と言えるチームではありません。よって、黄金期と呼べる時期も……ないんじゃないかなぁ……
気を取り直して、パドレスの特徴を挙げておきますね。
打者地獄
まず、パドレスといえばこれですよ。本拠地のペトコ・パークは打者地獄でおなじみです。
ここはホームランがかなり出にくい造りになっています。原因は外野フィールドの複雑さ。ライト方向はやたらと広く打球がフェンスまで飛びにくく、レフト方向は海風の影響で打球が押し戻され、いずれにしてもフェンス越えの打球が発生しにくいのです。裏を返せば、投手にとっては有利な球場と言えます。
マスコットが可愛くない
メジャーのマスコット全般に言えることなのですが、特にパドレスのそれは全然可愛くないです。だって、フランシスコ・ザビエルみたいなオッサンですよ。詳しくは下記のリンクをご参照下さい。
【関連リンク】
Google検索 - Swinging Friar
ご覧になりましたか?すごいでしょう?これでマスコットなんですよ。NPBがMLBに勝っていることのひとつが「マスコットの可愛さ」ですよね。DB.スターマンとかバファローベルとか、実にラブリーチャーミー。
それに引き換えパドレスのオッサン……まぁ、何も言いますまい。
代表的な選手
パドレスにも傑出した選手が何人か在籍していました。ちょっと紹介させて下さい。
トニー・グウィン
ミスター・パドレスと言えばこの人でしょう。20年の現役生活をパドレス一筋で過ごした、1990年代最高の野手のひとりです。特筆すべきは、その高打率と安打製造能力。首位打者になること8度、通算3,141安打、通算打率は驚きの.338。若かりし頃は守備に優れ、足も使える万能選手。スピードと守備に衰えが隠せなくなった晩年も、その打撃能力が陰ることはありませんでした。
2014年に54歳の若さで亡くなってしまったことが残念でなりません。
トレバー・ホフマン
史上初の600セーブを挙げた、球界を代表するクローザー。選手生活の大半をパドレスで過ごし、微妙に変化するチェンジアップを武器に終盤のマウンドを支配しました。
入場曲である「Hells Bells(AC/DC)」はホフマンの代名詞として有名になりました。(同様の例に、マリアノ・リベラの「Enter Sandman(Metallica)」があります)
久しぶりに聴いたなぁ、AC/DC。
デーブ・ウィンフィールド
通算3,110安打を記録した名選手。メジャーデビューからの8年間をパドレスで過ごし、長打力・スピード・守備力を兼ね備えた選手として活躍しました。
4つのプロリーグ(MLB・NBA・ABA・NFL)からドラフト指名を受けた史上唯一の選手として、また、マイナーリーグを経験せずメジャー昇格を果たしたことでも有名です。
その他の選手
現在ドジャースの中軸として活躍しているエイドリアン・ゴンザレスは、パドレス在籍時に球団史上初の40本塁打を放った選手です。日本人では大塚晶則が2004年にパドレスでメジャーデビュー。ナショナル・リーグ最多の34ホールドを記録しました。また、在籍期間は短かかったものの、ゲイロード・ペリー、デビッド・ウェルズ、ケビン・ブラウン、スティーブ・ガービーも優れたプレイヤーとして名を馳せました。
【関連リンク】
エイドリアン・ゴンザレス - Wikipedia
大塚晶則 - Wikipedia
ゲイロード・ペリー - Wikipedia
デビッド・ウェルズ - Wikipedia
ケビン・ブラウン - Wikipedia
スティーブ・ガービー - Wikipedia
(筆者注)ゲイロード・ペリーは300勝投手ですがスピットボールおじさんなので、グウィン・ホフマン・ウィンフィールドとは同列にしませんでした。
パドレス・2016年シーズン成績
肝心の今期成績ですが……
MLB - チーム - サンディエゴ・パドレス - スポーツナビ
- 68勝94敗(ナショナル・リーグ西地区最下位)
- チーム打率:.235(全チーム最下位)
- チーム防御率:4.43(ナショナル・リーグ10位 全チーム23位)
そういうわけで弱いです、パドレス。最近は毎年こんな感じですよ。2011年から現在に至るまで、勝率5割を割る状況が続いています。だって、ジャイアンツとドジャースが同地区にいるんですもの。どっちも強豪ですからねぇ、割って入るのはなかなか難しいわけですよ。
そんななか、2014年はマット・ケンプ、ジャスティン・アップトン、クレイグ・キンブレル、ジェームズ・シールズといった一流どころの選手をかき集め、勝負の年にするはずでしたが……結局は期待外れの成績(77勝85敗)に終わりました。現在は完全な再建モードの真っ只中。「まぁ、負けてもしゃあないわな」という感じになっています。
パドレスに意外とフィットするのでは?
そんなパドレスですが、大谷選手にとっては意外とフィットする球団だと思うのです。その理由はこちら。
投手陣が弱い
2016年シーズン終戦時点で「チーム防御率4.43」「先発ローテーションに150回投げたピッチャーがいない」「先発ローテーションに防御率3点台のピッチャーがいない」という三重苦。
シーズン途中まで在籍したドリュー・ポメランツが好成績を挙げ、オールスター出場を果たす活躍を見せましたが、7月30日にレッドソックスへ移籍してからの成績は下降線を描くばかり。このトレードについては、パドレスのGMがトレード時の医療情報公開不足で処罰を受けています。どうやら、パドレスでぶっ壊したのを黙ってトレードに出したようですね……いかんでしょ。
また、同じくシーズン途中まで在籍し、クローザーとして好成績を挙げていたフェルナンド・ロドニーも6月30日にマーリンズへ移籍。代わってクローザーを務めたブランドン・マウアーは最終的に13セーブを挙げたものの、防御率4.52と大乱調。ロドニーもマーリンズ移籍後は防御率5.89と大炎上したので、結果オーライのトレードだったかもしれませんが、トレードで獲得したクリス・パダックは8月にトミー・ジョン手術を受け、復帰は2018年になるとのこと(出典:英語版wiki)。まだ20歳な上になかなかの素材らしいので、将来的には「勝ち」のトレードになるかも知れませんね。
傘下のマイナーにかなりの数の有望株が控えているようですが、はっきり言って現時点ではまともなピッチャーがいません。大谷投手が移籍すれば先発ローテーションを任されるはずです。ローテーションの一番手=エース待遇も十分にありえます。
野手が打てない
チーム打率は.235で堂々の(?)メジャー最下位です。それなりの成績を挙げた選手はウィル・マイヤーズ、ヤンガービス・ソラーテ、ジョン・ジェイくらい。
レイズ在籍時の2013年に新人王を獲得したマイヤーズは、今年になってようやくフル稼働。打率.259・28本塁打・94打点・28盗塁・OPS.797と、それなりの成績を残しましたが、元々の期待値から言えばまだまだという評価が妥当です。もうちょっと打率・出塁率・長打率が欲しいですね。
また、ソラーテは打率.286・OPS.808、ジェイは打率.291・OPS.728と、まあまあの成績を残しましたが、いかんせん出場試合数が少なく(ソラーテ109試合・ジェイ90試合)、来シーズンのフル稼働が期待されます。
また、今シーズンの途中までは主砲としてマット・ケンプが在籍していましたが、大枚はたいて獲得したケンプが不良債権になりそうと判断するや、年俸削減のため、素行不良(DVで出場停止を食らった)のエクトル・オリベラを受け入れるリスクを飲んでトレードを決行。しかし、ケンプが移籍先のブレーブスでプチ復活を果たし(移籍前:打率.262・OPS.774 → 移籍後:打率.280・OPS.855)、通年で35本塁打・108打点を記録。一方のオリベラはトレードから11日後に解雇。当初の思惑通り来シーズン以降の年俸削減にはなりましたが、疑問の残るトレードとなりました。
平たく言えば、まともに打てるバッターがほとんどいない状態です。野手・大谷翔平がスタメンで出場できる素地は十分にあると言っていいでしょう。
完全二刀流も容認される?
仮にパドレスへ移籍すれば、以前の記事で提唱したマディソン・バムガーナー方式(先発で投げる試合で打席に立ち、投げない日には代打で出場)を取ることは十分可能だと思います。
ここからは私の想像でしかありませんが、パドレスならば現在のような完全二刀流も容認されるような気がするのです。理由は以下の通り。
選手層が薄く、他球団に比べ競争が少ない
理由その1。
前述の通り、パドレスは投手陣も野手陣もグダグダです。大谷選手が付け入るスキ……と言うとパドレスの選手に悪いですが……は十分にあります。現在の陣容を見ると、完全二刀流を行う上でのデメリットである
- ポジションごとの競争が激しく、ひとつのポジションに絞らざるを得ない
- 怪我のリスクが増大する
のうちの【1】が相当軽減されます。
資金力で他球団に勝てない = 完全二刀流容認手形を切り札にする?
理由その2。
パドレスよりも資金力のあるチームはいくつかあります。ヤンキースとか、ヤンキースとか、ヤンキースとか、レッドソックスとか、ドジャースとか。それらのブルジョア球団はカネにものを言わせて大谷選手の獲得に走るでしょう。パドレスが他球団の資金力に対抗するには、冒頭の記事にあった日ハムとのコネクションの他に、大谷選手に対する「完全二刀流容認」を切り札にするのではないでしょうか。
パドレス「大谷くん、うちはヤンクスみたいにぎょうさんカネは出せへんけど、日ハムでやってきた通りの完全な二刀流でやってもらってええで」
大谷「ほんま?んじゃあんたのところでやらせてもらうわ!」
といった感じでしょうか。大谷選手がサラリーよりも自分のスタイルを貫くことに重点を置くなら、それに加えて私の想像が当たっているなら、パドレス移籍の可能性はかなり高まるでしょう。
パドレス移籍のタイミング
引き続き、これも(仮)の話になります。
大谷選手がパドレスに行ったとしましょう。有り体に言って、「今」のパドレスじゃいくら頑張っても結果が付いてきません。
前述の通り、チーム打率は.235でメジャー最下位。更には出塁率も唯一の2割台(.299)で同じくメジャー最下位。得点力が決定的に不足しており、打線の援護が望めません。いわゆる「ムエンゴ」というやつです。
また、中継ぎ・抑えも傑出した投手が見当たりません。いくら大谷選手がクオリティ・スタートを連発しても、リリーバーやクローザーが失投すればせっかくの勝ちが消えてしまいます。
……と、悲観的なことばかり書きましたが、この予想は大谷選手が今シーズン終了直後にメジャー移籍を決意した場合にのみ当てはまります。
現在のパドレスは再建モード真っ只中です。大リーグ機構にお叱りを受けたA・J・プレラーGMがかなり積極的に動いた結果、傘下のマイナーに相当数の有望株が集まっているようです。かき集めたプロスペクトの才能が開花し、戦力が整うまでにはいくらかの時間が必要でしょう。そういうわけで、今シーズン終了後のパドレスへの移籍は止めておいたほうがいいと考えます。そもそも、今シーズン終了後のメジャー移籍は可能性が極めて低いですけどね。
もし大谷選手がパドレスに移籍するならば、そのタイミングでパドレスの編成が「攻め」のモードに切り替わって欲しいと、いちファンとして願うばかりです。大谷選手のメジャー移籍は2017年シーズン終了後という予想が多いようですが、そのタイミングではパドレスのプロスペクトが育ちきっていないはずです。願わくば、他球団から有力な選手を何人か集め、きちんと勝てる体制を整えた上で大谷選手を迎えて欲しいのです。
結論:大谷選手ならできる(確信)
でもなぁー、あまり有力な選手を揃えられると大谷選手が二刀流を実行する余地がなくなっちゃいそうなんですよねぇ……悩ましい!
あ、そうだ!大谷選手が投げる時は彼自身が点を取ればいいんだ!ジエンゴ作戦だ!
そういえば今年のレギュラーシーズン最終戦で、マックス・シャーザーが2打数2安打4打点を挙げてジエンゴしていました。5回を投げて5点取られてましたけど(笑)。結局、ナショナルズ打線がうまく繋がって10対7で勝利、シャーザーは20勝目を記録しましたとさ。
まぁ、シャーザーのような大味な記録は胃に悪いので避けてもらうとして、大谷選手の打棒ならジエンゴもいけるはずです。
自分で投げて自分で打って試合に勝つ!これぞ真の二刀流!大丈夫!大谷選手ならできる!野球お化けはメジャーでも通用しますって!
……今回もテンションだけで無理やりまとめました。反省はしていない。
(追記)
トップの画像はパドレスの本拠地、ペトコ・パークです。まさか版権フリーの画像があるとは思わなんだ……。
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