大人子供の日々徒然

極めてどうでもいい雑記です。

現在進行系のキング・クリムゾンをこの目で確かめる

2016/11/07

king_cromson

お得意のネットサーフィンUSAをキメていたところ、キング・クリムゾンの現ラインナップでの演奏をYouTubeで見つけて、ひとりでテンションを上げておりました。しかも動画の配信元はDGM LIVE(キング・クリムゾンのYouTube公式チャンネル)だから拡散しても安心!

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キング・クリムゾンとは?

「キング・クリムゾン?ああ、知ってる。ジョジョのスタンドでしょ?」なんてことを口走ったら、烈火の如く怒り出すおじさんが国内に2万人くらいはいるんじゃないでしょうか。かくいう私もそのひとりである。怒るでしかし。

さて、本題。
「King Crimson(キング・クリムゾン)」とは、1968年に結成されたイギリスのロックバンドで、いわゆる「プログレッシヴ・ロック」のジャンルを開拓した先駆者です。ロックミュージックにクラシックやフリージャズの要素を取り入れた先駆けのグループであり、後進のミュージシャンに対し、今なお強烈かつ広範な影響力を与え続けています。
何度かの解散と再結成、活動休止と再開を繰り返しつつ、幾度とないメンバーの入れ替えによる音楽性のアップデートを行い、現在も活動を続ける老舗中の老舗です。

それでは早速ご紹介しましょう。キング・クリムゾンの現在の姿!

Easy Money・新ラインナップでの演奏

現ラインナップでのEasy Moneyですよ!
細かいことを言えばこの人員構成は「最新ラインナップ」ではありません。現在、ドラム(3人のうち中央)のビル・リーフリンが長期休暇でバンドから離れており、代わりに今年からジェレミー・ステーシーという人物が参加しています。解説文の通りであれば、この映像は2015年12月19日の日本公演(サンポートホール高松)で収録されたもののようです。

それにしても、7人中2人が70歳代、2人が60歳代とは思えない現役バリバリ感!
このラインナップの私的なトピックは、超古参メンバーであるメル・コリンズの参加なのですが、ホーンセクションが入ると、楽曲の印象がだいぶ変わりますね。
それと、映像が鮮明なので、誰がどんなことをしているのか一目瞭然なのがうれしいです。パット・マステロットがドラム以外の鳴り物を担当しているのもしっかり確認できます。
で、相変わらずトニー・レヴィンはカッコイイ!ベースのペイントが「Three of a Perfect Pair」のジャケットなのも懐かしい!80年代のライヴで使ってたのと同じものなのかなぁ……ペイントのハゲ具合と、トニー・レヴィン本人のツアーレポートから判断すると、どうやら80年代のライヴで使われていたベースと同じもののようです。
そして、ほとんど自分の手元を見ることなく、正確無比な演奏を行うさまは相変わらずなロバート・フリップ大先生。どこを見ているかと言えば、各メンバーの演奏を見ているわけですよ。まさに司令塔。その眼差しの恐ぇのなんの(笑)。最後にニヤリと笑うフリップ大先生のご尊顔は貴重なショットです。

Starless・新ラインナップでの演奏

そして、9月20日に公開されたばかりのこれ!

Starless!Starless!Starless!大事なことなので3回言いました。
色々と語る前に、ちょっと解説を挟みます。

解説:Starlessとリリースされた時代

「Starless(スターレス)」は1974年発表のアルバム「Red」の最終トラックに収録されている曲です。俳優・高嶋政宏氏の本名(?)である「スターレス高嶋」の由来になった曲と言えばわかりやすいでしょうか。12分以上の長尺で、以下の4つのパートに分かれています。

  1. 静謐なイントロ〜叙情的な歌唱
  2. 緊張感の高い、不穏なフレーズのリフレインが続き、徐々にテンションが増していく
  3. スリリングな楽器同士の応酬がなされるインプロヴィゼーション
  4. アウトロ

ドラマティックな展開、静と動のダイナミズム、変拍子、叙情性、最後に訪れる強烈なカタルシス。プログレ要素満載のこの曲を置き土産に、キング・クリムゾンは一度目の解散をします。

1974年はプログレッシヴ・ロック界隈に大きな変化が訪れた年です。エマーソン・レイク&パーマーは活動を停止し、イエスからはリック・ウェイクマンが脱退し、ピンク・フロイドは前年にリリースした「狂気」以上の作品を創造せねばならないプレッシャーに疲弊して行きます。そしてキング・クリムゾンは、「Starless」という名の自身に対する葬送曲を作り、解散します。
以前、NHK-FMの「今日は一日プログレ三昧」で「Starlessはプログレに対するレクイエムだ」という話が出ていました。これは全くその通りで、ムーブメントとしてのプログレッシヴ・ロックは「Red」のリリース、そしてこの「Starless」が世に出たことによって終焉を迎えます。

感想

この映像も「Easy Money」と同様に、2015年の高松公演で録画されたもののようです。いいなぁ四国の人。2015年の日本公演、東京・大阪・名古屋と高松だったんですよね……仙台に来てくれりゃあ、有無を言わさず有給を取得して行ったのに。
それにしても、フリップ大先生が演奏するほぼリアルタイムの「Starless」を聴けるとは思わなかった……「Starless」に関してはちょっと思い入れがあるので、感想は長くなります。ご容赦下さい。では、先程説明した4つのパートごとに参りましょう。

1・イントロ〜歌(00:00〜)

とりあえず、この曲をフリップ大先生が弾いているだけで満足!以上!……というわけにはいきませんね。

イントロからは、まるで「Red」収録のオリジナル音源を再現したような印象を受けました。管楽器が入るとオリジナル感がにじみ出ますね。メル・コリンズ加入のたまものでしょう。
ジャッコ・ジャクスジクのヴォーカルにはジョン・ウェットンにあったザラついた焦燥感のようなものは感じられませんが、何しろ安定感が抜群で、安心して聴いていられます。

2・インプロヴィゼーション前半(04:22〜)

とりあえず、フリップ大先生がアップになった時のネクタイの柄がかわいい(笑)

不穏さがたまらない導入部分では、パット・マステロットの細かい仕事が印象的です。何せ高画質ですから「この音はこうやって出してるんだ」という見方が楽しめます。即興演奏的な音作りは、短期間の在籍ながら後のキング・クリムゾンに重大な影響を及ぼしたジェイミー・ミューアを思い出させ、グッとくるものがあります。

徐々にテンションが上っていく部分では、トリプルドラムの醍醐味をこれでもかと感じられます。ドラム担当の3人がそれぞれに目配せしながら演奏していますが(07:31〜)、恐らくここは完全な即興でしょう。フリップ大先生に「このパートは君たちの好きなようにしたまえ」とでも言われているんじゃないでしょうか。

3・インプロヴィゼーション後半(08:44〜)

あれ?テンポが遅い……
ちなみに、こちらが発表当時のライヴバージョンです。該当箇所は08:24〜あたりから。
(「Red」収録の原曲もぜひ聴いて欲しいです)

私は焦燥感と疾走感に溢れる発表当時のバージョンを好みますが、何度も聴くうちに新しいライヴバージョンもなかなか良いものに感じられるようになりました。「これもアリかな」という感じですね。
ポイントは何と言ってもメル・コリンズの存在です。今まで出回っていたライヴ音源ではサックスやフルートのパートがバイオリンやギターに代わっていることが多く、原曲に似たアレンジのものを見付けられずにいました。今回のライヴ音源はテンポやテンションこそ違うものの、ホーンパートが機能しているという意味で原曲に近く、今後貴重なものになるでしょう。

4・アウトロ(11:15〜)

イントロと同じテーマがアレンジ違いで鳴らされるアウトロは「Starless」のクライマックスです。初めて「Starless」のオリジナル版を聴き、アウトロで泣いたプログレ・ファンは数知れず。かくいう私もそのひとりである。

さて、今回のライヴバージョンでもなかなかのカタルシスを得られますが、どうしてもオリジナルに比べると物足りない感じが否めません。恐らく、オリジナル版ではエフェクターで歪ませたベース音で鳴らされていたリフの不足が原因ではないか、と思います。せっかくツインギター体制なのですから、ジャッコ・ジャクスジクがそのリフを弾いてもいいのでは、と感じました。ただ、実際にリフを重ねると、このアレンジではうるさくなりすぎる恐れがあります。トリプルドラムの細かいフレーズや、フルートが隠れてしまうかも……どうでしょうねぇ。停滞を嫌うフリップ大先生のことですから、楽曲の「懐メロ化」を避けるためにあえてこのようなアレンジにしたのかもしれません。

とはいえ、ここでもやはりメル・コリンズの存在感が楽曲に好影響を与えています。何よりも、動くフリップ大先生がアウトロを弾いているだけで満足!

総評:現役でやってくれるだけでもありがたいのに、クオリティは衰えていない!

私はまだファン歴20年未満ですが、それこそ発足当時からキング・クリムゾンを追いかけている人にとって、いまだに現役でバンドが続いている事実は何者にも代えがたいことでしょう。それでいて、現役感バリバリの演奏を聴けるのですから。またYouTubeで新たな音源がアップされるかも……油断せず、たまにチェックせねばなりませんな!

最後に。少しでもロックに興味があるなら「クリムゾン・キングの宮殿」(このジャケットは見たことあるでしょう?)と「Red」は聴いておいて欲しい!割と必須科目!

 

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